●がんの悩み電話相談室総会
平成一四年四月二〇日に開催し、平成一三年度事業・会計報告、平成一四年度事業計画・予算など審議了承されました。
●がんの悩み電話相談事業
毎週土曜日午後二〜五時の三時間実施しています。相談員は当室実施の「電話相談ボランティア講座」修了者で、医療関係者、ソーシャルワーカー、会社員、公務員、主婦等、様々な職種のボランティア相談員が交代で一回三名体制で担当しています。
《電話相談事業の概要》
相談件数は平成八年九月開設以来同一四年一〇月末で四八二件、利用は増加傾向にあります。相談内容の分析は平成一四年三月末で別表のとおりです。
●教育研修部会事業
《電話相談員の研修》
月一回二時間程度定例の勉強会、「聴き方について」「がんの各論」などの研修を行
っています。今年度は一泊研修も実施し内容を更に深めました。また、関係機関の実
施するがん関係の講座・講演及び当室実施の「ホスピスボランティア養成講座おかや
ま」などに参加、相談員の資質向上に努めています。
《一般の方々を対象》
「ホスピスボランティア養成講座おかやま」基礎講座第Y期(表1)を開催し、がん
の正しい知識やよりよい終末期医療・看護・介護のあり方などの内容で実施しまし
た。受講者/一四〇名、修了者/一〇五名、公開講座のみの受講者/一八名
《基礎講座修了者対象》
「電話相談ボランティア講座」(表2)を開催して一二名受講し、一一月一六日修了
式を迎えました。この内八名が「電話相談員」に応募し、当室教育研修部の審査を経
て活動予定です。
《共催団体として運営等協力》
第三回「ホスピス・緩和ケア国際セミナー」を平成一四年一一月四日、かとう内科並
木通り診療所と共催しました。講師/ゲイル・ニコルソン氏、ジャネット・ジャクソ
ン氏(英国セントオズワルド・ホスピス)、参加者/一五〇名
《後援団体として運営等協力》
緩和医療研究会主催「おかやまホスピス・緩和ケアの集い」を後援し、平成一四年九
月二一日に実施しました。講師/日野原重明氏、田中紀章氏、参加者/一八〇〇名
●がんの患者と家族のためのクラブ「並木ひろば」活動報告
例会での語り合いは、毎回、止まるところを知らず(?)病気の話から世間話、人生
論、果てはあの世の話まで登場し、終了時間を告げるのに苦労しています。また本年
度は、竜の口グリーンシャワー公園(岡山市)への散策、そして第Y期ホスピスボラ
ンティア養成講座おかやま「基礎講座」への講演依頼がありました。四人の会員がテ
ープ録音での参加、そして、北出さんが皆さんの前で、自らの体験を話してください
ました。講演後、北出さんから次のような感想を頂きました。
《ホスピスボランティア養成講座おかやま「基礎講座」に出席して》
北出 勲
初めに、「基礎講座」で発言の場をくださった、事務局の皆様に感謝します。貴重な
時間をいただき多数の皆様に私の体験をお話しさせていただいたのですが、皆様が本
当にお知りになりたかったことの万分の一もお伝えできなかったと思います。
お話をさせていただきながら、また他の遺族の方やがん体験者の方々のお話を聞かせ
てもらい、私自身が勉強させてもらいました。
お話をしながら、病名を知らされてからの自分のことよりも家族、それも妻のとった
行動が思い出され、胸の詰まる思いがしました。
大阪より妻の待つ我が家に帰って妻の顔を見た途端に、言葉も出ず、出るのは涙だ
け。それからの数日間は何をする気力もなくただ沈み込んでいる私を、自分で探して
きた病院に連れて行き、妻自身も体調が悪かったのを全く顔に出さずひたすらに私を
元気づけてくれた妻を思い出し、今更ながら妻に対して『ありがとう』と感謝の気持
ちでいっぱいになりました。また、パネラーとしてお話しされた遺族の方の胸の内、
悲しみのお話について、座長の堀井先生から感想を尋ねられた時も、少し粗っぽかっ
たですが何のためらいもなく「とにかく患者より家族を、医療に携わる人たちは大切
にケアーしてください」とお願いしました。
多くの一般の人たちのがんに対する知識は、新聞や雑誌などから得られたものだと思
いますが、さまざまなメディアでのがんの話題は、恐怖を与える内容に偏っており、
新しい治療や治療法の選択に関する情報が少ないように感じられます。そのため、た
だがんはオソロシイとの思いが強く苦しんでおられる患者さんやご家族も多くおられ
ます。そういう患者さんやご家族の方々に、体験のある私どもがん体験者がどんどん
社会に出て行き、本当の思いを聞いていただいたり、時には苦しみながらも前向きに
希望を持って明るく生きている姿を見ていただくのも、一つの使命だと思います。
同病者だけで篭もらず、世の中に生かされている恩返しをしましょう。
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